「ミシシッピ・リバー・カントリーUSAストーリーアイデア/ツアーのヒント」 | MRC Pow Wow Story Ideas

ミシシッピ川は米国大陸を南北に流れる大河で、その豊かな水流は同地域の歴史・文化を育んで来ました。これらは観光客にとっても唯一無二の旅行を楽しむことができます。旅行に関するヒント、これは見逃せないスポットなどをご紹介します。

 

MRC南部のグルメ

ケンタッキー州、テネシー州、アーカソー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州などの各南部諸州のグルメツアーはいかがでしょうか?南部には独自のユニークな食文化があります。ルイジアナ州ではニューオリンズに代表されるクレオール料理やベニエという揚げドーナツにチコリコーヒー、そして同州南部のケージャン料理が堪能できます。その他ミズーリ州セントルイスやテネシー州メンフィス、アーカンソー州リトルロックでは独自のソースが決めてのバーベキューが有名です。ケンタッキー州ではバーボンウィスキー、テネシー州ではテネシーウィスキーなど、各地での様々な南部グルメをお楽しみいただけます。

 

MRC北部のグルメ

MRC北部の諸州はアメリカのハートランドと呼ばれる中心地にあります。ミネソタ州、アイオワ州、イリノイ州、ミズーリ州、ウィスコンシン州などの各州には世界屈指のレストランがあることでも知られています。ミネソタ州ミネアポリスにはベストレストランにも選ばれた「アウトデッシュ(Hautedish)」やメイド・フロム・スクラッチ(加工食品は使わず原材料から調理する)料理を提供する「ヘルズ・キッチン」などの有名レストランがあります。また、ウィスコンシン州の州都マディソンでは「オールド・ファッション(Old Fashioned)」というソーセージ盛り合わせが有名なレストラン、アイオワ州ドゥビュークにはミシシッピ川で水揚げされたキャットフィッシュのお店「キャットフィッシュ・チャーリーズ(Catfish Carlie’s)」、同じくアイオワ州アイオワシティでは本格的な中西部の朝食を堪能できる「ハンブルグ・インNo.2」、ミズーリ州セントルイスではフレンチレストラン「ヴィン・デ・セ(Vin de Set)」があります。また、アメリカ国内でも有数なレストランがあることでも知られるイリノイ州シカゴでは人気の高い「MKレストラン」や、世界で一番と定評があるホットドッグの「U.B.ドッグス」は是非訪れてみたいところです。

 

ミシシッピ・リバー・デルタのジャズ&ブルース

ジャズやブルースはミシシッピ・リバーのデルタ地帯で生まれました。音楽に関わる歴史スポット、博物館、そしてライブで生の演奏を楽しめるスポットなどを通じて、デルタ地帯で生まれたこれらの音楽を体感してください。ニューオリンズのフレンチクォーターを訪れたらメゾン・バーボン・ジャズクラブ、プリザベーションホール、バックストリート・カルチュアル博物館といったジャズのスポットは外せません。また、ミシシッピ州のミシシッピ・ブルース・トレイルをたどり、デルタブルース博物館やB.B.キング博物館&デルタ・インタープリティブ・センターや、ホプソン・プランテーション、グランド・ゼロ・ブルースクラブ、リバーサイド・ホテル、ポー’ モンキー’ズと言ったライブ音楽のスポットにお立ち寄り下さい。

 

MRCのカントリー音楽

カントリー音楽はMRCの中部にある山間地域で生まれました。ミズーリ州、アーカンソー州、テネシー州、ケンタッキー州を訪れてみましょう。ミズーリ州ブランソンでは毎日いくつものライブショーのステージが開催されています。アーカンソー州のマウンテンビューにはオザーク山系の人々の暮らしや文化・音楽に触れることができるカルチャーセンターがあります。テネシー州メンフィスはエルビス・プレスリーの御殿グレースランドが有名です。その他、ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、エルビス・プレスリーが若かりし頃レコーディングをしたサンスタジオも人気の観光スポットです。同州ナッシュビルにはカントリー音楽殿堂博物館や米国内最長ラジオ番組の発信地グランド・オール・オプリで公開ライブステージを見るのもお薦め。ケンタッキー州では人気のカントリー音楽ライブをレンフロ・バレーで楽しんだ後、国際ブルーグラス博物館にお立ち寄り下さい。

 

ミシシッピ・リバー上流地域の音楽

ロックンロール、ブルース、ジャズ、カントリー音楽などMRC諸州で生まれた音楽はアメリカ全体に広がりました。MRCの北部にあるミネソタ州、ウィスコンシン州、アイオワ州、イリノイ州などにも音楽の伝統が根付いています。ミネアポリスのダコタ・ジャズ・クラブは世界屈指の素晴らしいライブジャズスポットとして有名です。アイオワ州のダベンポートではMRC地域にどのような形で音楽が派生して行ったかが理解できるような音楽体験が待っています。ウィスコンシン州ミルウォーキーではパブスト・リバーサイド・シアター、シカゴではグリーン・ミルまたは、アンディー’ズ・ジャズクラブがお薦めです。ミルウォーキーの大音楽祭、サマーフェスト、ロックやR&Bをフィーチャーしたシカゴのロラパルーザ(Lollapalooza)などの音楽イベントもお見逃しなく。

 

ミッドウエストのビールツアー

ビールと言えばミッドウエストです。ここでは、古くから伝わる伝統のビール製造から最近のクラフトビール醸造まで様々なビールを体感できます。ミネソタ州ではミネアポリスとセント・ポールのツインシティズで伝統のオーガスト・シェル・ブリューワリーやサミット、フルトン、サーリーといった最近の地ビールに出会えます。ウィスコンシン州のビール工場ツアーはミルウォーキーにあるアメリカ国内最大消費ビールのミラー・クアーズの大工場からマディソンとその周辺にある地ビールのクラフトビール工場などをお楽しみいただけます。また、シカゴにはグース・アイランドやハーフ・エイカーに代表されるマイクロブリュワリーが多くあります。また、セントルイスにはバドワイザーで有名なアンハイザー・ブッシュのビール工場があります。ここのクライデスデールと呼ばれるバドワイザーのマスコット馬達にも是非会って下さい。

 

スポーツファンの為のグレート・リバー・ロード旅行

MRCにはスポーツファンの皆さんが楽しめるスポットも沢山あります。MBLシカゴ・カブスの本拠地のリグレーフィールドのような伝統的スタジアムやNFLグリーンベイ・パッカーズの本拠地ウィスコンシンのランボー・フィールド、そしてMLBセントルイス・カーディナルズの本拠地で最新式のブッシュ・スタジアムなどプロスポーツ観戦が楽しめる場所も沢山あります。それだけではありません、映画「フィールド・オブ・ドリームズ」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルにある広大な畑の中に佇む球場も観光の名所となっています。ケンタッキー州ではプロ野球選手愛用のバット工場のルイビル・スラッガー・ファクトリー、ヘビー級世界チャンピオンボクサーのモハメド・アリ・センター(同じくルイビルにあります)など見どころは尽きません。

 

ミシシッピ川周辺の趣きのある小さな町々

ミネアポリス/セント・ポール、セントルイス、ニューオリンズなどの大都市も人気の訪問地でありますが、ミシシッピ川に点在する小さな町も情緒深い味わいのある訪問地として人気があります。ウィスコンシン州ペピンは「大草原の小さな家」の作者、ローラ・インガルスのホームタウンとして有名です。また、レッド・ウィング靴製造会社があるミネソタ州レッド・ウィング、切り立った崖からのミシシッピ川の眺望が素晴らしいアイオワ州のドゥビューク、可愛らしいショップやレストランが軒を連ねる「ベストタウン」の定評を持つイリノイ州ガリーナなどは必見の町です。その他、1735年に創立された町で当時のフランス植民地時代の美しい建造物が残るミズーリ州サン・ジェネヴィエーヴ、かつての花の都と称されたミシシッピ州のナッチェズ、ヒストリックプランテーションハウス群が残るルイジアナ州のセント・フランシスビルなども必訪デスティネーションです。

 

おさえておきたい博物館・美術館

MRCの各地域には歴史、文化の様々な博物館が点在しています。MRC北側からご紹介すると、ミネアポリスのウォーカー・アートセンターやスカルプチャーガーデン、シカゴ現代美術館などの美術館、ドゥビュークにあるミシシッピ・リバー博物館&水族館などのミシシッピ川に関する博物館、セントルイスのシティ・ミュージアムのような子ども向けの大プレイグラウンドを擁する博物館などがあります。南側の代表的なところとしては、ルイビルのケンタッキー・ダービー博物館のような伝統的なレースサイト、メンフィスの国立公民権博物館に代表される歴史サイト、アーカンソー州ベントンビルのクリスタル・ブリッジズ・アメリカンアート・ミュージアムなどの美術館、そしてミシシッピ州インディアノーラにあるB.B.キング博物館やニューオリンズのマルディグラ博物館のような南部文化のショーケースなど観光者の興味にあった博物館・美術館が必ず見つかります。

 

MRCのお薦めホテル

MRC地域に旅行中はどんな場所に宿泊できるのでしょうか?アメリカ最大のモール、モール・オブ・アメリカに直結しているラディソン・ブルー・ホテルは上質なサービスと雰囲気の良い空間で人気のホテルです。その他、ミッドウエストには伝統的で上質なホテルが多くあります。ウィスコンシン州ミルウォーキーのフィスターホテル、シカゴのウォルドルフ・アストリア、セントルイスのオムニ・マジェスティック・ホテルなどはアメリカを代表する高級ホテルとして内外に知られています。ドゥビュークのホテル・ジュリエンはアブラハム・リンカンやバッファロ・ビル・コーディ、マーク・トゥエイン、アルカポネなどがかつて宿泊したという歴史的所縁のあるホテルです。MRC南部地域ではメンフィスのピバディ・ホテルに滞在し、世界的にも有名なダックの行進をお楽しみ下さい。リトルロックのキャピタル・ホテルは1870年に創業した老舗ホテルで創業以来アメリカ南部の象徴的存在のホテルです。また、ニューオリンズ老舗のホテル、モンテレオンは ’フレンチクォーターはここのロビーから始まる’ と称され、メリーゴーランドのあるカローセル・バー&ラウンジがあることで有名です。

 

紅葉ツアー/グレート・リバー・ロードのドライブ

ナショナル・シーニック・バイウェイ(国定景観道)のグレート・リバー・ロードはミシシッピ川沿いの街道で、北はミネソタ州から南はニューオリンズまで続きます。ここをドライブするのは9月がベストです。ミシシッピ川を見下ろす切り立った崖、そこを彩る紅葉の絶景は見逃せません。ミシシッピ川の源流となるミネソタ州にあるアイタスカ湖、ウィスコンシン州トレンプローのペロー州立公園は紅葉時に訪れることをお勧めします。セントルイスのゲートウェイアーチの頂上から眼下に広がる赤や黄色、オレンジ、ゴールドに染まる木々の絶景も素晴らしいでしょう。MRC南部ではアーカンソー州レイクビレッジのレイク・チコット州立公園がお薦めです。また、ニューオリンズまで南下すると北部とは一転して温暖な気候が楽しめます。

 

MRCのアグリ・ツーリズム

ミシシッピ川はアメリカの広大で肥沃な農耕地帯を通り抜けて流れています。米国の農作物需要をこの広大な農地とミシシッピ川の豊富な水源で賄っているといっても過言ではありません。ルイジアナ州バトンルージュのルイジアナ州立大学ルーラル・ライフ博物館ではアメリカ南部の農業について学ぶことができます。ミシシッピ州ナッチェズのオールドサウス・ワイナリーではミシシッピ州産ワインをテースティングすることができます。テネシー州メンフィスにあるコットンエクスチェンジでは地域の産物綿花に関わる展示があります。イリノイ州イーストモーリンには農耕機具のトップメーカー、ジョンディア社のビジターセンターがあり様々な農耕具や耕耘機などの展示を楽しむことができます。ウィスコンシン州の州都マディソンで有名なのが夏期に開催される地域で収穫された作物のファーマーズマーケットで、アメリカ国内の最大規模を誇ります。ミネアポリスにあるミルシティ博物館では半世紀にもわたり小麦粉を生産し続けている製粉工場を見学します。(そこで焼かれるパンの香ばしい匂いがたまりません。)

 

アメリカ史探訪の旅

MRCの歴史サイトではアメリカ史において重要な人物や場所、史事を学ぶことができます。ニューオリンズのフレンチクォーターにあるアメリカ最古の建造物では500年前の建築が必見です。ルイジアナ州のプランテーションカントリーに行くと南部で有名なアンティベラムホームを見学することができます。ミシシッピ州ヴィクスバーグ国立ミリタリーパークやテネシー州シャイロー国立ミリタリーパークでは南北戦争跡地があります。その他、ミズーリ州のハンニバルのマーク・トゥエイン博物館、ケンタッキー州ホッジェンビルのアブラハム・リンカーン生誕地、アーカンソー州リトルロックのビル・クリントン・プレジデンシャルライブラリー博物館、イリノイ州スプリングフィールドのリンカーン・プレジデンシャルライブラリー博物館やリンカーンのお墓、戦争記念州立歴史サイトなど見どころは尽きません。

 

ミシシッピ・リバー沿いのお子様連れの観光スポット

グレート・リバー・ロードは家族旅行にも最適です。楽しいアトラクションや美しい景色、ファミリー向けのイベントなど多くのアクティビティーも充実しています。ニューオリンズではオーデュボン・ネイチャー・インスティチュートの動物園、水族館、昆虫館、IMAXシアターなどをお楽しみいただけます。メンフィスのマッドアイランド・リバーパークを訪れるとミシシッピ・リバー博物館があり、博物館の外にあるミシシッピ川の模型が家族連れに人気です。セントルイスのゲートウェイアーチは歴史的な象徴だけでなくアーチの頂上に上るライドがスリル満点でお子様も大喜び間違いなしです。ドゥビュークにある国立ミシシッピ・リバー博物館にも水族館や実際に触れて体感できる展示が豊富にあり家族で楽しめる場所です。ウィスコンシン州ペピンにある「大草原の小さな家」の作家、ローラ・インガルス・ワイルダー博物館は子ども達の必見スポットです。アメリカ最大のモール、ミネソタ州ブルーミントンのモール・オブ・アメリカには子ども向けのレゴ・ストアやニッケルドン・ユニバースがあり大人気です。

 

バードウォッチング

ミシシッピ川沿いの各州ではアメリカ国内でも有数のバードウォッチングのスポットを擁します。ミシシッピ上流地域の国定野生動物保護地区はイリノイ州、アイオワ州、ミネソタ州、ウィスコンシン州にまたがる261マイル(約418km)の地域で春と秋の渡り鳥の季節に野鳥観察ができます。ミネソタ州ワバシャのナショナル・イーグル・センターではアメリカの国鳥ハクトウワシを真近で観察することができます。テネシー州ティプトンビルにあるリールフット・レイク州立公園ではユニークなエコシステム環境下でハクトウワシや川辺の鳥類などを無数に観察できる所として知られています。アーカンソー州のホワイト・リバー国定野生動物保護地区でも珍しいアイボリー・ビルド・ウッドペッカーなどを含む、無数の野鳥を観察できます。ルイジアナ州ではスワンプボートでのスワンプツアー、ミシシッピ州ではミシシッピデルタ地帯やメキシコ湾岸の多種多様なバードウォッチングをお楽しみ下さい。

 

MRCの知られざる旅の楽しみ方

ミシシッピ川の源流、ミネソタ州レイク・アイタスカ州立公園から旅をはじめましょう。さらに、州都マディソンの北西部に位置するウィスコンシン州デビルズ・レイク州立公園へ。次はドュビュークに訪れ、世界で最も短く最も傾斜が急なフェネロン・プレース・エレベーターに乗って、眼下に広がる町とミシシッピ川の絶景をお楽しみ下さい。また、ケンタッキー州のバーボンカウンティ、田園風景の広がるバーズタウンにはショップやレストランが点在しています。アーカンソー州ホットスプリングスは町全体が国立公園の中にある珍しい温泉町。メイン通りではバスハウス体験ができます。温泉とは言っても日本とは違う温泉の利用方法がユニークです。また、ユニークと言えば、ルイジアナ州の墓地。有名なのがセントルイス墓地No.1で地上に棺を収める築山式墓地とユニークな埋葬文化が見学できます。

 

ベストな撮影スポット

MRC地域に点在する景観の良い場所はアメリカ国内有数の撮影スポットとして定評があります。ミシシッピ州ベミジはミシシッピ川沿いの最初の町と言われています。まずは、ここのベミジ湖畔にあるポール・バニヤンとベーブ・ザ・ブルー・オックスの銅像と一緒に撮影しましょう。ミシシッピ川の最も美しい景色が撮影できる場所にウィスコンシン州アルマのブエナビスタ・パークとアイオワ州マクレガーのパイクス・ピーク州立公園が挙げられます。その他、お薦めスポットはシカゴのミレニアム・パークの「ビーン」と呼ばれる彫像前や、ウィリスタワーの空中に突き出たガラスのスカイデックに立ってスリル満点の撮影など。秋の紅葉時の絶景はミズーリ州南部とアーカンソー州北部に横たわるオザーク山系がお薦めです。また春にはケンタッキー州のブルーグラス地方で目にすることができる白いフェンスに囲まれた青々とした牧草地を美しいサラブレッド馬が食む姿が忘れられないショットとなるでしょう。音楽ファンのあなたにはメンフィスのエルビス・プレスリーの銅像と一緒に写真を撮ることをお勧めします。その他、ミシシッピ州立大学があるオクスフォードのダウンタウンやルイジアナ州プランテーションカントリーにあるオーク・アレー・プランテーションの樫の木の並木道も美しい撮影場所として人気です。