ミシシッピ・リバー・カントリー地域にあるユネスコ世界遺産

古代ネイティブアメリカンの遺跡からアメリカの壮大な大自然探訪まで、ミシシッピ・リバー・カントリー地域にはユネスコ世界遺産サイトが点在します。その文化、地域、人との出会いをお楽しみください。今回は4つの世界遺産をご紹介します。

—–

カホキア墳丘州立歴史地区, イリノイ州

メキシコ以北ではコロンビア系ネイティブアメリカン最大の遺跡となるカホキアは面積にして16平方㌖、その圏内に120もの墳丘があります。西暦800年から1200年頃の遺跡で当時20,000人が居住していたとされています。ハイライトは北米南米の中でも最大級のモノクス・マウンドという名の墳丘で、地上30メートルの高さを誇ります。園内ではセルフガイドによる墳丘観光をお楽しみいただけます。また、博物館では地域の歴史や当時の人々の生活の様子を垣間見ることができます。

アクセス: カホキア墳丘州立歴史地区はミズーリ州セントルイス・ランバート国際空港より車で25分(35km)です。

—–

マンモスケイブ国立公園, ケンタッキー州

マンモスケイブ国立公園はケンタッキー州を代表する観光地で世界屈指の洞窟です。洞窟内は奥深くまで繋がっていてその経路は約450km、さらに公園外にも125kmに及びます。洞窟内には様々なタイプの鍾乳洞がありその自然の成り立ちを見ることができます。その他130種ほどの生物や植物が生息していると言われています。洞窟ツアーは初心者向けからアドバンス向けまで様々なコースが用意されている他、公園内のキャンプやハイキング、マウンテンバイク、乗馬、釣り、水遊び、カヌー・カヤックなど様々なアウトドアを楽しむことができます。

Getting there: マンモスケイブ国立公園へはケンタッキー州のルイビル国際空港より車で1時間20分(145km)、テネシー州のナッシュビル国際空港より1時間30分(160km)です。

—–

グレートスモーキー・マウンテン国立公園, テネシー州

グレートスモーキー・マウンテン国立公園は1983年にその大自然の生態系環境と素晴らしい自然美でユネスコの世界遺産に登録されました。同国立公園は全米で最も訪問者数の多い国立公園としても有名です。ヨーロッパ全土で生息する樹木の種数に等しい130種を含む3500種以上の植物が生息しているというから驚きです。また、サラマンダーのような絶滅危惧種の爬虫類などの生物が生息しています。シーズンにはキャンプ、ハイキング(アパラチアン・トレイルの一部が園内を通過する)やドライブを楽しむ家族連れなどが多く訪れます。

アクセス: 園内へのゲートウェイは、テネシー州のガトリンバーグとタウンセンド、ノースカロライナ州のチェロキーの3つあります。テネシー州ノックスビル近郊のマッギー・タイソン空港からタウンセンドへは車で45分、ガトリンバーグまでは車で1時間。テネシー州ナッシュビル国際空港から両都市へは車で3時間。チェロキーへはノースカロライナ州のアッシュビル・リージョナル空港から車で1時間、また同じくノースカロライナ州シャーロット・ダグラス国際空港からは車で3時間。

—–

ポバティーポイント, ルイジアナ州

ルイジアナ州の北東部、ミシシッピ川がすぐそばを流れるポバティーポイントはおよそ3000年前にこの地域に居住していた狩猟民族たちにより造られた土器のコレクションが集まる墳丘です。北米大陸の東部にある墳丘の中でも最大級といわれるセントラル・マウンドは、この地域の入植者たちが(建造に必要であろう)現代的な道具や家畜を持っていなかったにもかかわらず、2000年以上にわたって最大規模を誇っていました。ポバティーポイントではガイド付きツアーも提供しています。原住民に扮した人の実演や博物館などをお楽しみください。園内にはピクニックエリアや約6kmのハイキングトレイルも完備されています。

アクセス: Pポバティーポイントへはミシシッピ州ジャクソン・メドガー・ワイリー・エバーズ空港より車で1時間45分(170km)、ルイジアナ州のルイアームストロング・ニューオリンズ国際空港より車で4時間(400km)です。

See all Articles